なぜ並べて見るのか
半導体は設計、装置、製造、メモリといった工程に分かれ、各工程の企業が複数の国に散らばっています。米国市場には半導体の設計・装置企業や大型ハイテク株が多く上場しており、韓国ではメモリ半導体をつくるサムスン電子とSKハイニックスが代表的な大型株です。データセンター投資や電子機器の需要といった同じ業界のニュースを共に受けるため、両市場の半導体チャートはよく並べて比べられます。ただし、よく比べられることと、片方がもう片方を動かすことはまったく別の話です。
夜の間の米国半導体・ハイテク株の動きは、翌日の韓国市場を見る前の参考になります。並べて見る手順と、因果と決めつけてはいけない理由をまとめます。
半導体は設計、装置、製造、メモリといった工程に分かれ、各工程の企業が複数の国に散らばっています。米国市場には半導体の設計・装置企業や大型ハイテク株が多く上場しており、韓国ではメモリ半導体をつくるサムスン電子とSKハイニックスが代表的な大型株です。データセンター投資や電子機器の需要といった同じ業界のニュースを共に受けるため、両市場の半導体チャートはよく並べて比べられます。ただし、よく比べられることと、片方がもう片方を動かすことはまったく別の話です。
米国の通常取引は韓国時間の夜に始まって明け方に終わり、韓国の通常取引はその数時間後の午前9時に始まります。そのため米国のある日の日足は、韓国の翌日の日足より先に完成します。二つのチャートを同じ日付どうしで重ねると、この順番が一日ずれて見えるので注意が必要です。
一つの銘柄どうしだけを比べると、その銘柄だけのニュースに振り回されやすくなります。広いものから狭いものへ順に見るほうが流れをつかみやすくなります。
韓国市場は午前9時前の板寄せで始値を決めます。夜の間に海外で出たニュースや価格の変化がこの注文に混ざって入るため、始値が前日の終値からかなり離れたところで始まる日があります。しかし始値は出発点にすぎません。取引が始まると国内のニュース、為替、外国人や機関投資家の売買が加わり、方向が変わることもあります。ですから「夜の間に米国の半導体株がどうだったか」という情報は、寄り付き付近の雰囲気を推し量る参考にはなっても、その日一日の結果を決めてはくれません。
二つのチャートが同じ方向に動いたからといって、片方が原因だとは言いにくいものです。どちらも同じ外部要因に反応しただけかもしれないからです。以下はよくある誤った解釈です。
同じ方向に動く日よりも、互いに違う動きをする区間のほうが多くを教えてくれることがあります。同じ日を100にそろえた累積リターンのチャートに米国の半導体指数と韓国の2銘柄を一緒に載せると、どの区間で差が開いたかが一目でわかります。差が開いた区間が見つかったら、その時期にどんなニュースがあったか、為替がどう動いたかを調べるという使い方をします。韓国の銘柄はウォン建て、米国の指数はドル建てで計算されている点も覚えておきましょう。為替が大きく動いた時期には、通貨をそろえるかどうかで見え方が変わります。
世界の株式市場・為替を一覧するツールは、米国の指数グループにフィラデルフィア半導体指数を含めて表示し、いまどの市場が開いているかやウォン・ドル相場も合わせて見せてくれます。株式銘柄比較ツールでは、韓国の銘柄と米国の指数・銘柄を同じ日に100にそろえて累積リターンや相関係数を比べられ、ウォン換算も試せます。大型株スキャナーは韓国と米国の大型株の前日比や指標を一つの表で並べ替えて表示します。相場はデータ提供元のもので、遅れることがあります。
この記事は二つの市場のチャートを並べて読む方法を説明したもので、投資助言ではありません。特定の銘柄の売買を勧めるものではなく、夜の間の米国市場の動きから翌日の韓国の株価を予測できると言うものでもありません。過去に一緒に動いていた関係は、今後変わることがあります。投資判断とその結果の責任はご自身にあります。
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